「千の証言」に投稿した。

終戦から70年。

TBSと毎日新聞社が、戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に伝えていく「千の証言」というプロジェクトを立ち上げています。

どうしても伝えたくて、「千の証言」に祖母の話を投稿しました。

明日、安保法案は、本当に強行採決されてしまうんだろうか?
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祖母の母は浜松で空襲にあいました。

いったんは自宅の防空壕に避難したのに、心細いから、近所の人たちといっしょのほうが安心だからと、みんなが避難しているお寺に移動したそうです。

比較的大きいお寺で、屋根が目立ったからでしょうか。そのお寺が空爆の標的となり、祖母の母は亡くなりました。

「艦砲射撃」と呼ばれるその空襲は、1945年、今にしてみたら、あと少しで終戦というときに、行われました。

祖母は晩年にも「あのとき、お寺に行かずに、防空壕にいたら・・・」と、残念さを噛みしめるように、話していました。

自宅の防空壕には、通りすがりの人が避難し、無事だったそうです。

そんな祖母も、2002年8月、終戦記念日の少し後に、亡くなりました。

祖母が生きているうちに、もっと話を聞いておけばよかった。とってもかわいがってもらったのに、ちゃんと話を聴かなかったことを後悔しています。

記憶が曖昧だったので、母にも訊きました。

「TBSの『千の証言』に祖母の戦争体験を投稿しようと思っている」と話したところ、「供養になる」と賛成してくれました。

安保関連法案は、今週中にも強行採決されようとしています。

そんな今だからこそ、日本に住むすべての人々が、祖母が経験したような無念を二度と味わずに生きていければと強く願います。

小さなことで悩んだり、迷ったり、考えたり。そんな日常も、日本が平和だからこそ。日本は戦争をしない国、兵士がいない国であり続けたいと願い続けます。