ミッケ 胃に毛玉がたまるの巻

ある日、ミッケが急に食べなくなった。元気はあって、お外チェックも欠かさないし、レシートを丸めたのを追いかけて、走りまわっている。が、2日ほど様子を見てみたが、ほとんど食べない。食べてないので、ウンチも出ない。オシッコは、いつも以上にしっかり出ている。
 
「いつものカリカリに飽きたのかも」。

隣りの生鮮コンビニに行ったが、カリカリが見当たらない。顔見知りの店員さんと話しているうちに、実は彼女もネコを飼ってるコトが発覚!いい獣医さんを知ってるか訊いてみると、クルマで5分ほどの動物病院を教えてくれた。
 
比較的無口な印象だけど、内に暖かさと情熱を秘めていそうな獣医さんは、30代半ば。症状を告げると、ミッケのぽっちゃりお腹にエコーを念入りに滑らせ始めた。
 
「胃に何か溜まってるみたいだな。毛玉かも」
 
そっか、納得! ミッケは、吐かないネコ。一緒に暮らして3年数ヶ月で、毛玉を吐いたのは、1回しかない。部屋が汚れないので、いいっちゃいいんだけど、気になってた。
 
「今までウンチと一緒に出ていたのが、なんかの拍子で出なくなったのかもしれないな」と、獣医さん。
 
点滴と消化管運動促進剤を注射してもらう。
 
「ワクチンは、してないの?」
 
アンニュイな?タメ口に、軽く色気を感じたりしつつ、答える。
 
「家の中で飼っているので、大丈夫かなと思って、ウチに来てからはしてないんですけど」
 
合わせられずに、ですますで答えるあたし。
 
「今のワクチンは、昔よりよくなっているので、体調を崩すこともないし、今日、打っちゃいましょう」
 
昔のように毎年打たなくても、抗体の検査だけして、抗体がなくなってきたら打つので、数年に1回でいいんだそう。
 
ITの進化もすごいが、ネコのワクチンも進化していたのにゃ。
 
弱っているかもなので、ちょっと気になったけど「大丈夫!」と獣医さんが太鼓判を押したので、信じて任せることにした。
 
ワクチン注射は、一瞬で終わり、ミッケは平然としてる。
 
数日間、様子を見ることにして動物病院を後にした。
 
しかし、3日待ってもウンチは出ない。相変わらず元気で、いつもと同じミッケなんだけど、とにかく食欲がない。
 
先代のmimiは(飼い主に似て)食いしん坊だったので、晩年を迎えるまで、食欲が落ちたコトなんてなかった。ミッケは、食べ物に淡白なタイプ。食欲がないミッケを見ていたら、なんだかあたしまで、食欲減退気味。
 
「食べ物に淡白なネコは、食欲が戻りにくいんだよね。元気で、水も飲んでるから、病気じゃないと思う」
 
再び動物病院に行くと、獣医さんが言った。

またまた点滴と消化管運動促進剤を注射。今回もミッケ平然。

そして、次の日。待ちに待ったウンチの瞬間が!!!
ああ、よかった!!!
「でかした、ミッケ!!!」と、大きな声で、褒めまくりました。マンション中に響いてたかも。
 
ウンチが出るまでの10日近く、長かった。

さっそく獣医さんに電話すると、本当にうれしそうに、「よかった...」を連発。ビジネスライクじゃなくて、動物好きないい獣医さんに出会えてよかった。

実はミッケ、今まで2軒の動物病院に行ったんだけど、どちらもいまいち。
 
1軒はmimiも少しお世話になったんだけど、診立てが微妙。しかもサプリを処方され、病気じゃなくても定期的に通うように言われたり。

もう1軒はいわゆる「ベンチャー系」。若いキレイな女性の獣医さん、院内もキレイなんだけど、ちょっと風邪をひいただけで、風邪薬を9日分。涙が多いと言うと、インターフェロンの目薬、食欲がないと言えば食欲増進剤。こんなコトしてたら、クスリ漬けになっちゃう。しかもやたらと次の予約を取りたがる。1回でサヨナラしました。
 
ネコは自分で決められないので、飼い主がちゃんと考えてあげないと。今回の獣医さんは、一切、クスリは出さなかった。

コンビニの店員さんにも報告。彼女は、地域ネコの世話をしていて、現在4匹のネコと暮らしてるんだそう。

ミッケは、地域ネコの世話をしている友達に命を救われ、今回も地域ネコの世話をしている人に、いい獣医さんを教えてもらった。ありがたいご縁を感じます。

日本語能力が高まっているとはいえ、「毛づくろいは控えるように」って声をかけても、さすがに理解できないようなので、ブラッシングと運動を心がける今日この頃。
 
そういえば、イタリアの地震で、15日間瓦礫の中に閉じ込められていたネコが、救出されたというニュース。助け出そうとする消防隊員にネコパンチを食らわすあたり、さすがだにゃ。
 
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2864513.html

ミッケが数日食べなかっただけで、心配しまくりだったけど、ネコって15日も食べなくても生きてなんて、恐れ入った。人間だと72時間がボーダーラインっていうけど、ネコのほうがずーっと強いコトがよくわかったの巻。
 

せっかくよく寝てたのににゃぁ。
 
ママのiPad、カバーの肌触り抜群。ついつい寝ちゃうのにゃ。そっか、ママはそんな心配してたのか〜。気づかなかったにゃ(ミッケ)。