小川美潮 生歌

1980年といえば、時代はニューウェーブ。日本でもテクノの影響を受けた、いろ〜んなバンドが弾けてた。
 
有名どころだと、YMOジューシー・フルーツ、シーナ&ザ・ロケッツあたり。ちょいとマイナー系だと、ヒカシュー近田春夫&ハルヲフォン、ビジネス(ボーカルは美空どれみ!)、スクーターズ、イミテーション、ヴァージンVSプラスチックス、Sandii & The Sunsetz...まだまだいっぱい、百花繚乱。
 
尖ってた時代、ヘンなもの、おもしろいものがどんどん出てきた。今にして思えば、数年後には、バブルに突入する経済の勢いも手伝ってたのかも。
 
そんな時代、アジアン・テイストな音楽のハシリだったのが、チャクラ(Chakra)。オーガニックな要素もあり、ロックやフュージョンも取り入れた、今で言うならミクスチャー系か。
 
小川美潮の伸びやかな高音ボーカル、そして、彼女が創りだす唯一無二の世界観を持つ歌詞。
 
たとえばこんな感じ。
『ちょっと痛いけどステキ』
 
あれから35年、彼女の世界観は全然変わってない。
 
「邪魔する人と徒競走」
 
「たくましく ひろく まるい こころを」
 
詞がしみる。
 
トークも炸裂。
 
蚊に刺された話。「若くて元気な蚊」という表現が。バックミュージシャンに「元気はわかるけど、なんでその蚊が若いってわかったのか」と突っ込まれたりすると、若い蚊について語る、語る。
 
まるで家にお呼ばれしたようなアットホームな空間で、彼女の世界観に満たされる至福。
 
ライブ後には、ご本人とお話しもできたし。心底感動したときって、言葉は無力だなって、つくづく思う。足りなかったような気がするけど、伝えようっていう気持ちは、伝わったかもかも。(敬称略)
 
2016/8/5(金) @Cherokee Live Tavern 学芸大学