映画「マジカル・ガール」+ アマゾンプライム会員

Amazonのプライム会員になってから、映画館で映画を観るモチベーションがちょいと落ちた。ハリウッド作品ばっかりかと思ってたら、ミニシアター系の作品もけっこうある。念のため、Amazonプライムは、年3900円の年会費で、お急ぎ便やお届け日時指定便がタダで使えるなど特典てんこ盛り。その特典のひとつがプライム・ビデオで、対象の映画やテレビ番組が見放題になる。

そんなとき、Facebookともだちが、スペイン映画の感想を投稿しているのを見かけた。

その名は「マジカル・ガール」。

白血病で余命わずかな娘のため、父は彼女が大好きな日本のアニメの主人公と同じコスチュームを、プレゼントしようと策を練る。しかし失業中で貯金もなく、しかもコスチュームは7000ユーロ(今日のレートで、約86万8000円!!!)。そんなとき、ふとしたキッカケで、精神科医を夫に持つ有閑マダムと知りあう。マダムを脅迫し、お金を手に入れた彼だったが...。

劇場のポスターには、こんなことが書いてある。

『余命わずかな娘と
失業中の父、
心に闇を抱える女と
引退した教師ー。
哀しく交錯する
ふたつの愛が、
運命を狂わせる・・・』


このポスターほどホラーな映画ではないけれど、心の闇は深い。その闇は、誰の心にもあるものなのかも。アッと驚く結末や、不条理が好きな人にオススメ。あまり事前に情報収集せずに、映画館の暗闇で息を呑むのが、いいかも。ちなみにスペイン映画です。

アルモドバル監督が大絶賛したそうだけど、この映画のカルロス・ベルムト監督は1980年生まれ。アルモドバルに影響を受け、日本のアニメに囲まれて育った世代が活躍する時代が、いよいよやって来たことを実感!

そして映画を見終わると、引退した教師役と同じ名前「ダミアン」から、メールが届いていた。ついにホラーかと思ったら、ただの迷惑メールだったけど^_^;

最後にAmazonプライムの話。レンタルビデオの時代、一時期借りまくった。今じゃお店に行かなくても、居ながらにして見放題のサービスが、プライムの他にも Netflix とか Huluとか、盛りだくさん。

プライムのいいところは、Back Ground Movie として流せる贅沢。たとえば90年代の香港映画、ウォン・カーウァイの作品とか。「花様年華」のマギー・チャントニー・レオンのなまめかしさにウットリ。

映画館には映画館のよさ。ミッケに遊んで!とせがまれることもなく、観てる途中で忘れてたコトを急に思い出してメモすることもできないし、気になることを検索するわけにもいかない。

現実から完全に離れ、暗闇の中で映画を観るって、つくづく魅力的。次は何を観ようかな。