GLIM SPANKY@赤坂BLITZ

ライブの1曲め、歌い出し。最初の数秒聴いただけで、背中がゾクゾク。引っ張りこまれた。「声」が持つ力は、すごい!

一番好きなのは、この曲。

「大人になったら」


彼らが生まれる遥か以前、1970年代のロックを感じた。昭和の香りも漂う。思い浮かんだのは、有名どころならモップス。ちょいとマイナー系だと、Lazy Hipなんてバンドも。高校生のころ、高円寺のライブハウスで観たこととか、忘れていた記憶が、蘇ってくる。

1990年代生まれの彼らのロックを聴いて、眠ってたそんな大昔の出来事が、にわかに目覚めるフシギなタイムスリップ感。彼らの音を一言で言うなら、ブルースロックだと思う。

ただ、熱さを振りかざさないのが、今どきの若いコ。パフォーマンスは如実に低体温。だけど音は燃えたぎる熱さ!

リードギターは、レスポール。ジョーン・ジェットを彷彿とさせるギターのリフもあったな。

女性上位の男女二人のユニット。男子のまとまらないトークは初々しく、振られて「そうです」と、スパッと言い切る女子が男前。

若いロックバンド、いいな。ステキな未来に連れていってくれる。

ところで、ふと思った。以前、スタンディングのライブでは、アーティストが出てくると、どどどっと前に押し寄せたもんだけど、今回はみんなそのままの位置。ガツガツしてないのか、ますます草食化しているのか?!