シャーリー&ヒンダ ウォール街を出禁になった2人

シアトルの片田舎在住、92歳と86歳のアラナイ(アラウンド90)超熟女コンビ、シャーリーとヒンダは。「今やらなかったら、死んじゃうじゃない!」を合言葉?に、「スクーター」と呼ぶ電動車椅子に乗り街を闊歩する、好奇心に溢れる行動派。

ふとしたキッカケから、なぜ経済は成長し続けなければいけないのだろう?という素朴な疑問を持った彼女たちは、Googleの検索結果では満足できず、大学の聴講生になったり、経済アナリストやエコロジー経済学者と直接会って、質問を重ねる。そして、ニューヨークのウォール街に乗り込んでいく。そこで、彼女たちを待ち受けていたものは...。

原題は「Two Raging Grannies」。

※Raging Grannies(怒ったおばあちゃん達)というのは、諸問題の抗議活動を平和的に展開している、おばあちゃんだけの国際的な団体で、主人公のシャーリーとヒンダも所属しているとのこと。メンバーになる資格は、1)ユーモアのセンス 2)客観的なモノの見方 3)他人と協力する歩み寄りの心 を持っているコトだとか。

そうだ、そうだ、年を取るにつれて、失っていないか? この3点。と、自問自答。

ツイッターとか見ていると「テーマの掘り下げがない駄作」なんて手厳しい批評もある。それはともかく、歳を取っても好奇心と行動力を失わず、猪突猛進しつつもかわいい❤️彼女たちみたいなおばあちゃんになりたいなぁ、という気持ちは、理屈を超越してあたしの中で膨れ上がったのであった。

※Raging Granniesという団体については、佐竹茉莉子さんの記事(写真)を参考にさせていただきました。

追伸:新幹線の写真は、この映画を上映しているヒューマントラストシネマ有楽町の向かい、Trattoria Coltibuomoのテラスから。暑くもなく、寒くもなく、気持ちよかったにゃ〜。