【備忘録】山口小夜子 未来を着る人

改めて思った。彼女はファッションを進化させるために、宇宙から地球に投げ入れられた命ではなかったかと。地球上で表現し尽くして、宇宙へと帰っていったんだろう。唯一無二。

1970年代前半、David BowieのSpace OddityをBGMにランウェイを歩く小夜子さんは、遥か過去の映像なのに、近未来的。

例えば、1975年の黄ばんだ新聞、クールに微笑む彼女は、レトロなのに未来的、アヴァンギャルド資生堂のコマーシャル然り。

女優として出演した映画「原子力戦争」のラストシーン、ゾクっとするような、氷のような微笑が蘇った。

生前、彼女は真理について考える時間が一番好きなの、と言っていたそうだ。どこまで神秘的なんだろう。

この展覧会はすでに終了しちゃったけど、秋には彼女のドキュメンタリー映画が、公開決定だそうです。


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追記:影響を受けた女優 Anna May Wong。原点は、ここか!