小田夢乃ちゃん

ある土曜日の夜、飲んでウチに帰り、テレビつけっ放しでコテっと寝た。が、深夜2時、何かを感じてムクっと起きた。

テレビには、全身存在感な女のコが立っている。歌い出したとき、完全に目が覚めた。

小田夢乃ちゃん

その時、彼女が歌っていたのは、RCの「スローバラード」。何十年も前から大好きなこの曲が、未知の世界観と共に、目の前に迫ってきた。22インチのテレビが、かつてなく、どデカく見えた。

TBSの"Sing!Sing!Sing!"という勝ち抜きオーディション番組。

迫力ある歌声は、昭和感に満ちている。例えば、中島みゆきの「化粧」。

恨み節、演歌というよりは怨歌なこの曲を、今の時代に10代の女のコが歌う。それも彼女のスタイルで。

なぜ、昭和歌謡系の曲を歌うようになったのか、キッカケを訊いてみたい。そして何より、生で彼女の歌を聴きたい!

テレビで歌っている彼女を見て雷に撃たれた後、彼女のツイッターで感想を書けばリプを返してくれて、ライブのスケジュールもわかり、予約も! Facebookで、お友達にまでなってもらった。

今の時代、つくづくすごい。

そして、いよいよ訪れた初生歌。彼女が歌っている間、聴いてるあたしは息をするのを忘れてた。息を呑むって、まさしく、これ。

椎名林檎の「罪と罰」に至っては、もう何かが降りてきているとしか、思えない。すごかったな。あんまり凄過ぎて、言葉が見つからない。あっという間に、彼女のステージは終わった。

見た目よりも気が小さいので、振り返ってみると、こういうとき声をかけるタイミングを逸したことが多い。

今回は、絶対!

と、気合入れまくりつつ、歌い終わった彼女に話しかけ「感動しました!」と言いながら、いきなり彼女の手を握りしめてしまい、セクハラオヤジ寸前。驚かせてごめんなさい。

どんな風に成長し、どんな歌をうたい、どんな歌手になっていくんだろう? 末長く応援していきたいと思います。

そういえば、感動の嵐に呑み込まれ、なぜ昭和の歌を唄うのか、訊くの忘れた(^^;;