【映画】ルージュの手紙(ネタバレなし)

 カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ・フロ、二大カトリーヌの大競演!

 助産婦として、医大生の母として、地味に地道に堅実に暮らしていたクレール(フロ)に、30年間まったく音沙汰がなかった継母ベアトリス(ドヌーヴ)から電話が入る。

 「今すぐ、あなたに会いたい」。

 お酒にタバコにギャンブル、体によくない食べ物が大好きで、オトコ達を渡り歩いてきたベアトリスは、ネコよりも気まま。

 長い不在の果てに舞い戻ってきてワガママ全開の継母に戸惑いつつも、ベアトリスに惹かれていくクレール。クレールの父を巡る秘められた過去、そしてベアトリスが突然現れた秘密が徐々に明かされていく...。

 脚本はカトリーヌ・ドヌーヴをイメージして書かれ、読んだ彼女は一発出演OKしたという。

 ドヌーヴは「大輪の花」ってよく称されるけど、ロングに引いた画面でも強烈な存在感がある。顔もデカいが、器もデカいって感じ。樹木希林さんと、同い年なんだってね(^_-)

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  一方のカトリーヌ・フロは、大女優ドヌーヴに比べたら地味で遅咲きだけど、とにかく演技派。1996年公開の「家族の気分」が (フランスで) 大ブレイク! 

 パリで夜行列車待ちしてたとき、たまたま入った映画館で上映してたのが、この作品。パリジャン、パリジェンヌ達が椅子から落ちそうな勢いで大笑いしていた。言葉がわからなくても、素晴らしいコメディエンヌとしての才能があることはわかった。帰国後、日本語字幕付で観て、納得。フランスのエスプリ満載ね(^^)

 最近は「大統領の料理人」「偉大なるマルグリット」など、日本でも主演作が続々公開されていて、うれしい。

 なのになのにそれなのに、ラストシーン手前で、不覚にも寝落ちした。観に行った日は、仕事でややこしいコトがあり、なんとか滑りこんだんだけど、寄る年波か、疲れてたんだろうなぁ。意識が戻り、エンドロールが流れていたときの失望感...。

 だからといって、この映画がつまらないわけでは決してありません。パリの日常の風景、アパルトマンの古い小さなエレベーターや暗い廊下。昔々、滞在していた頃を思い出していたら、なんだかみょ〜に穏やかになっちゃって...。ありゃ、書けば書くほど、言い訳じみてきたかも。

 この映画の結末は、ネタバレで検索すれば出てくるけど、それって邪道だにゃ。ちゃんと万事整えて観なきゃね。反省の巻。

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瀬戸内寂聴 言葉でたどる95年@池袋 三省堂書店

 年表、寂聴さんの名言、大文豪(三島由紀夫川端康成遠藤周作)からの直筆の手紙などなど、コンパクトながら濃密な展示品と「言葉」の数々。

 <波乱万丈な人生を"言葉"と共にたどり、人間「瀬戸内寂聴」の生き様に迫る> と、フライヤーには書いてある。

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 「映像で観る、名法話」を観てたら、どこからともなく男がやってきて、自分の身の上話を少しだけして、仏教について語り始めた。

 そして、いま会ったばかりの彼があたしに訊く。
 「人はなぜ生きるのか?」

 ちょっとだけ考えて「楽しむために生きる」と答えた。少したって、自分の薄っぺらさに気づく。

 「以前、寂聴さんのお話を拝聴したことがあるんですけど、その時、先生は『自分だけが幸せなのは、本当の幸せではない』と仰ってました」と、付け加えながら「言ってるあたしが自分のコトしか考えてないじゃん」と自覚。

 そう、彼は自覚させるために、この場に登場したわけね、必然的に。

 「この人が憎い、嫌いだというのは、煩悩。心を整えることが必要です。手段としては、坐禅や写経...」と、寂聴さんは説く。

 心を整える? 心を鍛えるだったかも? 心が強くなれば、自然と心穏やかになるっていうお話だったと思う。そう、これからは心穏やかに生きることが、大切。と書きつつ、煩悩だらけの自分がいる。

 「瀬戸内寂聴 名言」で検索してみたら、とってもたくさん、出てくる、出てくる。今日、一番気に入ったのは、こちら。

「たくさん経験をして

たくさん苦しんだほうが、

死ぬときに、

ああよく生きたと思えるでしょう。

逃げていたんじゃあ、

貧相な人生しか送れませんわね。」

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iPhone X がやって来た+ミッケのお正月

 ちょいと遅くなりましたが、あけましておめでとうございます、ミッケでしゅ。今年もママを楽しませ、和ませ、温もりを提供しつつ、家政婦としてコキ使おうと思ってましゅ(^_-)

 で、お正月といっても、特段変わったコトはなく、こんな感じでふにゃふにゃ過ごしてました。

f:id:megmikke:20180104222011j:image 寝てると思いきや、実は薄目を開けているのにゃ。

f:id:megmikke:20180104222106j:imageそうこうしているうちに、ホントに眠くなってきた。

f:id:megmikke:20180104222154j:image写真、撮ってるにゃ〜。おちおち寝てもいられないのにゃ。

f:id:megmikke:20180104222246j:imageしばし、むっとする。

f:id:megmikke:20180104222507j:imageそのうちまた、眠くなる...。

 で、ママはといえば、年末、iPhone X を入手!「久しぶりにモノを買ってときめいた!」と、物欲に目覚め、興奮気味。最近のママ、食欲ばっかりだもんにゃ〜(°▽°)

 表参道のアップルストアiPhoneを買いに行き、8を頼んだものの、モノを待ってる間、Xを見ていたら、欲望がグググっと湧いてきたとか。以下、ママがiPhone X について語ります。

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 アップルストアにXの在庫がなかったので、オンラインで注文。

 仕事帰りに新宿の量販店で格安SIMを購入する予定だったので、新品のiPhoneXを1日中持ち歩くことがないよう、新宿5丁目センターに届くように手続きした。これって、便利なんだけど、取りに行ったら、そこはヤマト運輸の配送センター。差し出されたiPhone X と、雑然とした昭和な風景がにゃんて!ミスマッチ(^_-)

 量販店の担当は3か月の新人さん。とはいえ真剣な仕事っぷりで、手続きはサクサク進んだ。所要時間1時間半位だったかな? 2年前、ショップで乗り換えした時は、書類関係がやたらと多くて、3時間近くかかった記憶が。

 番号ポータビリティ予約番号も事前に取得し、アプリのバックアップも事前にiCloudに置いておいたので、SIMの手続きが完了すると、すぐLINEを含め、今まで使っていたiPhone6とほぼ同じ環境に。写真もiCloudに置いてるから、約6年分、5200枚の写真もそのまま見られる。アプリへの再ログインは必要だけどね。

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 そしてiPhone X 使ってみたらビックリ!感動の速さ!速い!速い!速くなった!

 iOSが11になってから「ブチ切れたら、どうしよう?!(自分)」って思うほど、遅くなったiPhone6

 「旧機種のパフォーマンスを意図的に落とし、軽快な操作性を失わさせ、新機種への買い替えへと誘導した」として、(訴訟大国)アメリカでは消費者団体が訴訟を起こしたんだってね。

 やっぱりそうか。あたしはまんまとアップルの罠にハマったわけだ。

 でも今のあたしは、カッコよくて、いつも甘い言葉でいい気持ちにさせてくれるホストに惚れたウブな女のコのように、iPhone X にゾッコン。

 優雅なデザインの背面ガラスを覆ってしまうのは残念だけど、耐衝撃カバーと、強力なガラスフィルムも買った(この2点だけでも5000円)。iPhone X の本体価格は税込で12万円を超えるしね。ま、ホストに貢ぐのに比べたら、かわいいもんだにゃ。

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  そう、あれは2年縛りが終わる3日前のこと。忘れもしない相模線原当麻駅近くのローソンで、急いでもいないのに歩きスマホし、車止めにマトモに引っかかり、大コケ。iPhone 6 の画面が割れたのだ。

f:id:megmikke:20180105183503j:image 写真だとあまりよくわからないけど、右下が割れ、左下に横筋が入っている。

  iPhoneは4から使っているけど、画面割れは初体験。実は画面割れしたiPhone6 は、売り飛ばそうと思ってた。4も5Sも手元にあるけど、そんなに何台も残しておいても仕方ないし。でも画面割れしたことで売れなくなり、6も手元に残ることになった。

 その時、ふと思った。もしかしたら、ボクを売らないで〜!という6のメッセージだったのかも。6は現在、radiko専用機として、第2の人生を送っています。

  SIMはOCNモバイルONEです。電話もよくかける場合、ドコモ回線系の格安SIMは、OCN か楽天モバイルに絞られる。楽天に比べてOCN のほうが決まり事がややこしいけど、やっぱり信頼性はOCN かな。

 速度がちょいと遅いと感じるコトもあるけれど、ま、こんなもんでしょという感じ。保存容量が16GB→64GBへと激増したので、itunesAmazon Musicから何百曲もダウンロードし、回線が遅くなっても音楽はいつでも聴ける環境確保。青江三奈八代亜紀からラテン、カリプソビートルズケイティ・ペリーまで、シャッフルするのもオモチャ箱みたいで楽しいし、もうどうにもとまらない♪

【ライブ】God Save The Queen 「Don’t Stop Me Now! 」

 God Save The Queenとは、伝説のロックバンドQueenのトリビュート・バンド。1998年結成。なぜかアルゼンチン人(^_-) 友達に誘われ、「Don’t Stop Me Now! 」と題されたコンサートへ。

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 有休取って、まずはアジアンなランチ。

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 中野の昭和なエリアをちょっとお散歩。

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「2杯まで」と制限付のキンミヤ焼酎を飲んでから、いざ!中野サンプラザへ。

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 女装したフレディ(役)がカツラを投げると、ドラマーがスティックでキャッチする!なんて、コミックバンド的展開もありつつ、タイムスリップしたような感覚に浸った。踊って、撮影もOKの伸び伸びした雰囲気、堪能しました。

 2017.9.20.@中野サンプラザホール

【大食い日記】2017年末大スペシャル アズーリ(神楽坂) 餃子のニューヨーク(立川) レッドロック(原宿) コートロッジ(新中野) Rojiura Curry SAMURAI(下北沢) Farm To Table De Salita(国分寺) 結華楼(神楽坂) カフェ・ロシア(吉祥寺)

 今年もたくさんいろんなものをいただきました。振り返りつつiPhoneで撮った写真を見てみたら、食べ物の写真が多くてびっくりぽん。ほんの数年前まで、食べ物の写真はほぼ撮ってなかったことを思うと、恐るべし!生活習慣の変化。

 「食べ物の写真ばっかりで、ちょっとげんなりした。来年からは控えめにしようかな」と友達に言ったら、「食べられるんだから、いいんじゃない? いいことよ」と返ってきた。昔々、別の友達にも同じようなコトを言われた記憶が(^.^) せっかくなのでまとめておきましょう。

アズーリ 神楽坂

 ブログに載せそびれたランチの一押しが、ここ!

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 たっぷり野菜サラダor本日のスープ、パスタor肉or魚料理、お代わりOKのパンまでついて、にゃんと!900円。しかもとってもおいしいなんて、奇跡!

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 女子多く、会話量も多く、店内は熱気に溢れ、お客さんもお洒落な人が多く、洗練された雰囲気。味付けはちとしょっぱいが、許容範囲。

 ひとりで行くならカウンターがオススメ。目の前に調理する光景が広がって、ライブ感が堪能できるのが、グー(^^) 

◆餃子のニューヨーク

 最近の大ヒットは、ここ!

 立川が餃子の聖地と化していると聞き、駅近のお店でランチしてみたら、味もコスパもよくてウットリ。

 例えば「名物★手打ち餃子焼/水/揚よりチョイス」は、ライス、スープ、麻婆豆腐がお代わり自由で、にゃんと!780円。揚と焼を食べたけど、どちらもバッチリ👍 今度はルーロー飯が食べたい...と、欲望は無限。

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◆レッドロック 原宿店

 巷に溢れまくるローストビーフ丼店の中でも、ここは有名店。せっかくなので「大」をいただきました(1150円)。「たらふくローストビーフを食べたい!」という欲望は完璧に満たされ、ローストビーフは数年食べなくてもいいくらいの満足度。

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◆コートロッジ@新中野

 大食いのお店ではないけれど、スリランカ・カレーの老舗といえば、このお店。近所なのに、なぜか今まで行ったことがなかった空白地帯。以前はスリランカ・カレーのお店は少なかったけど、最近、ブームらしい。

 スリランカでカレーを食べたときの印象は、マイルド。辛さはあんまり感じなかったなぁ。そして、大好きなロティと再会(^^) 

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 ↑これがロティ。クレープみたいに薄く伸ばして、焼いて(揚げて?) ある。このお店では「プレーンゴダンバ」って名前だった。カレーを乗せてクルクルっと包んで食べれば、もう至福。

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 ↑ゴダンバロティとサラダ。ゴダンバロティは、カレー系の具材を入れたスリランカ流春巻みたいなもの。飾りっ気はないけど、居ながらにしてアジア!

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◆Rojiura Curry SAMURAI @下北沢

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 テレビで紹介されるコトも多い人気店。あたしが行ったときは、たまたま空いていて、そんなに並ばなかった。お料理が出てくるまでは、たっぷり30分以上かかったような気がするけど、野菜たっぷり、おいしくいただきました。

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◆Farm To Table De Salita@国分寺

 畑から直送の野菜ブッフェ、パスタorピザ、ドリンク付きで1200円はお得感満載!しかもブッフェには、スープやデザートまで並んでる。加えて女子好みな、オシャレな内装。国分寺に行ったら、ぜひ〜!

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そうだ!トルティージャ(スペイン風オムレツ)もあったんだ。あぁ、また行きたい:)

 

◆結華楼@神楽坂
 中華料理屋というイメージとはかけ離れた、オシャレな雰囲気。(女)友達に教えてあげたら、きっと喜んでもらえると思います。黒を基調とした内装といい、ガラス張りのキッチンといい、にゃんてステキ!

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 酢豚定食をいただきました。平日は定食系だけど、土日は赤白ワイン飲み放題付のブッフェをやってるらしい。魅力的...。

 あとで知ったんだけど、小籠包の巨匠がいるお店として「チューボーですよ」にも登場したとか。

 キレイめな雑居ビル、ランチの看板は出ていないし、目立たないので、見落とさないでね。おいしいお店がたくさんある神楽坂でも、行く価値ありだと思います。お手洗いには、マウスウォッシュまで置いてあって、気遣いがうれしい。

◆カフェ・ロシア Cafe Russia @吉祥寺
 こじんまりとした店内には、テーブルが8つ。すべて女性で埋まっていた。30代〜80代?まで。ちなみにあたし以外は、すべてグループ。仕事中のランチというよりは、ゆっくりお喋りしながらって感じね。

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 ↑焼き立てのピロシキ、繊維バッチリ摂れそうなボルシチ

 バレリーナ体型の、王子様みたいなロシア系店員さんにサーブしてもらえるって、しあわせ(^^) たまには大食いを休んで、しばし雰囲気に酔いしれるの巻。

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 看板の写真をよくよく見たら「日本人向けにアレンジされていない 野菜豊富で軽やかな現代ロシア料理と 独特で不思議がいっぱいのジョージア(旧グルジア)料理」と書いてあった。そそられる〜:)

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こっちの写真もよくよく見ると「毛皮のコートを着たにしん」なーんてメニューがある。

 以上、【大食い日記】年末スペシャル2017でした。また来年もよろしくお願いします🍙

 

【映画】J:ビヨンド・フラメンコ (原題 JOTA de Saura)

 『血の婚礼』『カルメン』、最近だと『フラメンコ・フラメンコ』など数々の、とてもスペイン的な名作を生み出し続けてきた超巨匠カルロス・サウラの最新作。

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 監督の生まれ故郷、スペインのアラゴン地方が発祥とされる「ホタ」は、フラメンコのルーツのひとつだという。

 「ホタ」のルーツがフラメンコではなく、「ホタ」がフラメンコのルーツのひとつだなんて、あら〜、知らなかった!そもそも「ホタ」の存在すら知らなかったんだから(°▽°) 

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 で、アラゴン地方がスペインのどこにあるかっていうと、ざっくりバルセロナがあるカタルーニャの地図で見ると左隣。アンダルシアに近いわけでもなく、スペイン北部。

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「J」は、スペイン語の読み方だと「ホタ」。"J : Beyond Flamenco"は英語タイトルで、ホタはフラメンコを超えるとか、フラメンコの上をいくホタとか、そんなニュアンスだにゃ。

 映画は若いコや子供が「ホタ」の練習するシーンから始まる。伝統は脈々と受け継がれているんだなぁ。サラ・バラス、カニサレス、カルロス・ヌニェスなどのスーパースターが続々登場する一方、切れ味がいいとは言い難いご年配ダンサーも踊る。それだけ「ホタ」が地元に根づいている...ってことか。

 スペイン内戦の残酷な映像も映し出される。1930年代のモノクロの映画も。年代も時代も超えて「ホタ」は存在し続け、人々を魅惑する。

 映像美、様式美、色彩美。光と影の見事な使い方、陰陽。どこか鈴木清順監督作品を彷彿とさせたりもするし、吉田喜重監督のATG映画を連想したりもする。

 この映画の紹介には豪華絢爛って書いてあるけど、マニアックっていうか、余計な演出を加えていないので、ある意味、シンプルだったりもする。でも、すべてが本物中の本物。ライブ感覚で最前列で観ちゃった。カラダが痛くなったけど(^.^)

 カルロス・サウラ監督、85歳。美学を追求する情熱に圧倒されました。

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 東京ではBunkamura LeCinemaで上映中。2018年1月5日までは上映予定。

<オマケ>

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東急本店前のクリスマス・ツリー

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渋谷スクランブル交差点。何年かしたら、風景が変わるんだなぁ。

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ハチ公前のイルミ。意外と地味(^_-)

 

 

 

 

2017 ミッケの年末 ママともども食欲全開!

 年末なのにゃ。世の中は慌ただしいらしいが、あたしは、こんにゃ感じで、平和に寝てるのにゃ。

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 相変わらず、封筒を開けたときの切れ端が大好き! 恍惚。思わず寄り目になり、食べたくなっちゃうんだにゃ。

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 最近のビックリは、洗濯槽に飛び込んだとき、弾みで内蓋が閉まり、閉じ込められたことかにゃ。あんまり自己主張しないタイプなので(ママと違って)、鳴かずに待ってたら、ママはしばらく気づいてくれなかった。「助けてにゃ〜!」って鳴けばいいのにってママは言うけど、ビックリすると、固まるのがネコなのにゃ。

 ところであたしはぽっちゃり系の割には、食べ物に対して淡白なんだけど、ある朝、みょ〜に空腹を感じ、鳴いてみたら「あと1時間したら起きるから、ちょっと待って」と、たしなめられた。それでも鳴いたら、怒られた。

 翌早朝。こっそり、ベッドから抜け出し、ちょっと離れたテーブルの下から、じーっとママを見てた。「お腹が空いた〜」と、念を送ったのにゃ。しばらくするとママは目覚め、あたしが枕の横にも、布団の中にもいないことに気づき、探し始めた。「ミッケ!ミッケ!」。くっくっく、ここにいるよん(^^)v

 暗〜い目をして佇むあたしを、寝ぼけながらも見つけたママは、事情を察し、すぐにカリカリをくれたのにゃ。お腹いっぱいになったあたしはベッドに戻り、ママと一緒に二度寝したのでした。めでたし、めでたし😸

 食欲といえば、ママの食欲も一段と磨きがかかり、食べまくってましゅ。忘年会でディナー・ブッフェに行った翌日が健康診断だったのが、運のツキ。腹周りが去年より4cm以上ふくよかになっていて、大ショックを受け、帰宅。

 ママの食欲との闘いは続くのにゃ。と言いつつも、年内には【大食い日記スペシャル】を企画しているそうなので、お楽しみに。

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【ライブ】優河 X JIL CAPLAN with ROMANE

 J-Waveの"Saude! Saudade..." を聞いてたら、JIL CAPLAN来日のニュースが! その瞬間、グルグルグルッとカラダごと、1980年代後半に巻き戻された。

 時はバブル。東京ではワールドミュージックがブームになり、ヨーロッパやラテンアメリカカリブ海、アフリカなど、世界各国の音楽が巷に流れていた。「企業メセナ」なんて言葉も出始め、お金に余裕があった企業は積極的に文化・芸術をサポートしたものでした。

 J-Waveでは、ジョン・カビラがナビゲートする"Pazz & Jops" という番組があって、パリ発の音楽がよくかかった。JIL CAPLANは、この番組で知ったんだと思う。

 ジャンル的には、当時「ヴァリエテ・フランセーズ」と呼ばれていた、フランスのポピュラー・ソング。シャンソンほど歌い上げることなく、ミッシェル・ポルナレフに代表されるフレンチ・ポップスが進化し、もっと洗練された音になったイメージ。

 と、当時は思ったけど、今、聴いてみると、やっぱり時代の流れを感じたりして。

"Comme sur une balançoire", Jil Caplan - YouTube

来日公演も実現した。場所は、青山スパイラルホールの"CAY"だったと思う。
もう長いこと忘れていたし、どういう経緯かも覚えていないけど、ライブ後、彼女とちょっと話した。"Good luck!" と言うと、"I hope so"って返ってきた。たぶん、彼女にとっては、納得がいくパフォーマンスじゃなかったんだと思う。

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 そして時は流れ、2017年。大人になった彼女が東京に戻ってきて、目の前で歌っている。歌も上手になり、声にも味が出て、表現力も豊かになって「マヌーシュジャズ」というジャンルを演っている。レトロなジャズにジプシー音楽のフレーバーをトッピングしたような感じ。マヌーシュジャズに関して、詳しくは下記サイトで。

Manouche JAZZ for JAPAN|マヌーシュジャズ総合情報サイト

 1989年以来の来日公演について、彼女はこんな感じで話した。

「あの時は、全然東京を楽しめなかった。実は妊娠していたし。長い時間がかかったけれど、また東京に戻って来れてとってもうれしい。東京、大好き!」。

 あれから28年...。振り返ると、いろんなコトがあったけど、あっという間だった気もする。調べてみたら、今年、彼女は10年ぶりにニュー・アルバムを出したんだそう。

 今回、たまたま彼女のライブ情報を知って、観ることができて、ちまちましたことに気を取られず、大きな時間の流れで捉えることの大切さを学んだような気もする。そして、積み重ねの大切さも。

 そうそう、対バンの優河、雄大な河の流れのような、器の大きさを感じさせる音楽だった。カラダをふわっとつつみこむような気持ちいい声が、心地よくて、なごんだ。

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2017.12.7. @渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール

 このホール、初めて行ったら、インテリアのデザイン・センスも、音も、ロケーションもよくて感動。小ぶりだけど、ホール不足の昨今、もっと使われてもいいかも。

【ライブ】SHISHAMO お肌スベスベツルツルの若いコ達に囲まれて

 20代前半の女のコバンド。ギター、ベース、ドラムのスリーピースで、シンプルでメロディアスなロックを演る。今年は紅白にも出演する注目の若手。音はこんな感じ。

SHISHAMO「君と夏フェス」 - YouTube
 観客も若い!女子も男子もお肌スベスベツルツル(^^) そんな大量の若いコたちに囲まれるって、新鮮だ。
 ライブのトークタイム。ボーカルのコが呼びかける。「中学生!」「イエーイ!」「高校生!」「イエーイ!」「専門生!」「イエーイ!」「大学生!」「イエーイ!」

 ここまでは細分化されているのに、学生以外は「大人!」で一括りなのも、若さゆえ(^_-)。

 ちなみに、前にいた子どもはにゃんと!小学校6年生でした。
 後ろにいたグループは女子高生。聞こえてくる会話といえば「やばい、やばい、超やばい!」「かわいい!」「マジ(ステージに)近い」の繰り返しでほぼ構成されていた。

 観てた場所がステージに向かって左側。ちょうどベースの正面だったんだけど、ホント、うまいわ。ボーイッシュで、どこか宝塚的。ありゃ、女のコからも憧れられるタイプね。

 ボーカルはもっと線が細いタイプの声かと思ったけど、生で聴くと声がしっかりしてて、声量もある。

 ドラムはリズムの刻みが正確で、ブレイクもキッチリ決まり、安定感抜群。

 曲はボーカルの宮崎さんが作ってるそうだけど、コード進行やメロディーライン、リフに個性があって、ライブで観てさらに大好きになった。
 曲間の女子会ノリの本音トークも、おもしろいしね。例えばベースの松岡さんは潔癖症、ドラムの吉川さんは大雑把、宮崎さんはその中間とか、それぞれ、キャラが全然違って。
 ライブ後、高校生たち「疲れたあ〜!こんなに立ってることないもん」なーんて言ってるのを聞いたら、うっふっふっ。

 そう、たっぷり2時間半のライブでした。

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 若いコたちのエネルギーを吸い取らせてもらって、充電バッチリ。

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これからどんどん好きな音楽を作って、あたし達を楽しませてね。

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 そうそう、入場時、スマチケの画面をスタッフに見せたら、なぜか「使用済み」にならない。なぜか? 記念に残しておいたスクリーンショットを表示してたのでした(^◇^;) ボケずに、ついていこう(^з^)

2017.12.9. @Zepp Tokyo

ワンマンツアー2017秋「奇跡なんて起きないと言ったあの娘も、いつか誰かととびきりロマンチックな恋をする」